第3回 Table Match 長野、茅野市で本音を語る夜。
面白い学生がいるのに、面白い企業と出会えていない。逆に、面白い企業が地域にたくさんあるのに、学生がその存在を知らない。
こんにちは。 Table Matchで代表をしている中村楼偉です。 2026年5月8日、長野県茅野市の「Kiitos」にて、第3回 Table Matchを開催しました。 今回参加してくれたのは、学生25名と企業4社。 Table Matchも今回で3回目となりましたが、回を重ねるたびに、このイベントだからこそ生まれる出会いや会話が少しずつ増えていると感じています。
改めて、Table Matchとは何か。 学生と地域企業が、食事を囲みながら本音で話す交流イベントです。 一般的な合同企業説明会のように、「企業が学生に会社説明をする」「学生が企業に自分をアピールする」という場だけにはしたくないと思っています。 学生も企業も同じテーブルに座って、 「今、何に興味があるのか」 「どんなことに挑戦してみたいのか」 「地域にはどんな仕事や会社があるのか」 「企業はどんな想いで事業をしているのか」 そんなことを、立場に関係なく話せる場所をつくることを大切にしています。
就職先をその場で決めるイベントではありません。 むしろ、まだやりたいことが決まっていない学生も含めて、「こんな会社が地元にあったんだ」「こんな働き方があるんだ」「自分もこんなことをやってみたい」と、新しい選択肢に出会ってもらうことがTable Matchの目的です。
今回参加していただいたのは、業種も特徴も異なる4社でした。 長野県岡谷市を拠点に、コンピューターシステムやソフトウェアの企画、情報サービス、新商品開発、経営コンサルティングなどを手掛けるインダストリーネットワーク株式会社。 地域産業とITを掛け合わせ、新しい仕組みを生み出している企業だからこそ、学生にとっても「地域でITを使って何ができるのか」を知る機会になりました。
茅野市に本社を置き、電子機器に欠かせないプリント配線板の設計・製造・販売を行う株式会社ちの技研。 普段生活しているだけではなかなか知ることのできない、地域のものづくり企業が持つ技術や仕事について、学生が直接話を聞くことのできる貴重な時間になりました。
同じく茅野市を拠点に、電源機器を中心とした開発・製造を行う株式会社諏訪三社電機。 諏訪地域には、実は世界や社会を裏側から支えている技術を持った企業が数多くあります。 今回の対話を通じて、学生からも「地元にこういう会社があることを知らなかった」という気づきが生まれました。
ソフトウェア・Webサービスの開発やAIを活用したシステム開発などを行う合同会社馬車馬テクノロジーズ。 新しい技術やスタートアップ的な働き方についても学生と話すことで、「地方にいながら新しいことに挑戦する」という選択肢について考える機会にもなりました。
今回も大切にしたのは、会社説明を聞くだけの時間にしないことです。 企業の方にも学生のテーブルに入っていただき、一緒に食事をしながら話してもらいました。 話題も就職活動だけではありません。 大学でやっていること、最近興味を持っていること、将来やってみたいこと、企業を立ち上げた理由、仕事をしていて面白い瞬間、これから地域でやってみたいこと。 そんな会話をしていく中で、最初は少し緊張していた学生も、徐々に自分から質問するようになっていきました。
僕自身、Table Matchを運営していて一番面白いと感じるのは、この瞬間です。 求人票や企業ホームページだけを見ていても、「この人と一緒に働いてみたい」「この会社をもっと知りたい」という感覚は、なかなか生まれません。 実際に会って、その人の考えや仕事への想いを聞く。 そこから初めて、その会社が一つの選択肢になることがあります。
今回の取り組みは、諏訪地域のケーブルテレビ局LCVにも取材していただきました。 学生と企業が同じテーブルで話している様子だけでなく、Table Matchを学生自身が企画し、企業への声かけや当日の進行まで行っていることについても取り上げていただきました。 僕たち自身もまだ試行錯誤している途中ですが、こうして地域のメディアに取り上げていただけたことは、とても嬉しく感じています。
僕自身、地域に関わる中で感じてきたことがあります。 面白い学生がいるのに、面白い企業と出会えていない。 そして逆に、面白い企業が地域にたくさんあるのに、学生がその存在を知らない。 これは、どちらかに問題があるわけではありません。 単純に、出会う場所が少ないのだと思っています。 だからTable Matchでは、学生と企業の間にある「知らない」を少しずつなくしていきたい。 そしてイベントで一度会って終わりではなく、会社見学、インターン、採用、新しいプロジェクトなど、その後の挑戦につながるところまで関われる場所にしていきたいと思っています。
第1回、第2回、そして今回の第3回。 最初から完璧なイベントだったわけではありません。 それでも続けていく中で、参加してくれた学生から、 「こういう会社があるとは知らなかった」 「経営者とこんな距離で話したのは初めてだった」 「もう少しこの会社のことを知りたい」 という声が生まれるようになりました。 僕たちがつくりたいのは、大きな就活イベントではありません。 一人の学生が、一社の企業と出会って、「ちょっとやってみようかな」と思える場所です。 その小さなきっかけが、インターンになったり、会社見学になったり、新しい挑戦になったりする。 そんな出会いを、これからも長野、そして福岡でも増やしていきたいと思っています。
今回参加してくださった学生の皆さん、そしてインダストリーネットワーク株式会社様、株式会社ちの技研様、株式会社諏訪三社電機様、合同会社馬車馬テクノロジーズ様、本当にありがとうございました。 また、取材してくださったLCVの皆さまにも感謝申し上げます。 これからもTable Matchをよろしくお願いします。 —— Table Match 代表 中村 楼偉
